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    ワインに賞味期限ってあるの?美味しく飲むために気を付けること

    一昔前までは高級なお酒としての認識が高かったワインですが、近年ではコンビニやスーパーなどでお手頃な価格で購入できるようになり、身近なお酒になりつつあります。そんな中で気になるのはワインの賞味期限。果たしてワインに賞味期限はあるのでしょうか?

    賞味期限と消費期限の違いってなんだろう?

    『賞味期限』と『消費期限』の違いはなんでしょうか。基準は『食品の種類』と『安全性』

    まず気になるのが『賞味期限』と『消費期限』の違い。「同じような意味では?」と思ってしまいますが、実は賞味期限と消費期限には明確な違いが存在します。

    賞味期限(しょうみきげん)とは、劣化が比較的遅い食料品を包装状態のまま所定の環境に置いた状態で、製造者が安全性や味・風味等の全ての品質が維持されると保証する期限を示す日時である。

    この表現の期限は、衛生面による問題よりも品質を問う部分に依存するため、主に長期間衛生的に保存できる加工食品に用いられる。製造日を含めて概ね5日以内に急速な品質の低下が認められる食料品については、「消費期限」で表現される。

    出典:http://ja.wikipedia.org

    ・賞味期限って?
    ハム・ソーセージやスナック菓子、缶詰など冷蔵や常温で保存がきく食品に表示してあります。
    開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、おいしく食べられる期限を示しています。賞味期限内においしく食べましょう。ただし、賞味期限を過ぎても食べられなくなるとは限りません。

    ・消費期限って?
    お弁当や洋生菓子など長くは保存がきかない食品に表示してあります。
    開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、食べても安全な期限を示しています。消費期限内に食べるようにしましょう。

    出典:http://www.maff.go.jp

    つまり、表記された期限が過ぎたら風味が落ちるけど飲むことができるのが『賞味期限』ということになり、すぐに傷んでしまい飲んだら健康被害が出る可能性があるのが『消費期限』ということになります。

    ワインの賞味期限はどのくらい?

    それでは、未開封のワインの賞味期限はどのくらいなのでしょうか?瓶やラベルを見てみると分かるのですが、実はワインには賞味期限が設けられておりません。表記されているのは製造された年のみで、そこからいつ作られたのか知ることはできますが賞味期限としての役割はありません。というのも、実はワインにはある特徴があるから賞味期限が設定されていないのです。

    何故賞味期限が設けられないの?ワインの”ある特徴”とは?

    ある特徴、それはワインはボトル内で現在進行中で熟成が続いており、飲み頃になる期間に幅がありすぎて賞味期限を設定するのが難しく、またワインは一般的な食品と違って製造された直後からその風味や品質などの劣化が始まるというわけではなく、むしろ1~3年ほど熟成した方がおいしく飲むことができるのです。つまりワインは熟成する必要のあるお酒なので賞味期限は特に設けられていないということになります。

    また、ワインボトルのラベルに表記された年は収穫年といい、ワインの材料となるブドウを収穫して醸造し、瓶に詰めるまでの工程をした年のことを指します。つまり賞味期限を表すものではなく、むしろこの年にできたワインの出来具合や熟成具合を推測するためにあるといえます。

    ワインに賞味期限は設定されていないけど、美味しく飲める目安は?

    未開封のワインの飲み頃は各メーカーによりますと一般的なワインは大体白ワインだと1~2年、赤ワインだと2~3年以内が飲み頃とされています。しかしながら個人の好みによるところもあり、また一部の高級なワインだと何十年もかけて熟成させて味や香りを育てていくこともあるので、いつが飲み頃かは確定が難しいため、ソムリエ等に相談して購入するのがベストと言えます。

    飲み頃を過ぎたワインは?

    飲み頃を過ぎると極端に酸っぱくなってしまい、飲むのに適さなくなってしまいます。これはワインは現在進行形で発酵し熟成するお酒であり、その結果極端に酸化が進んでしまうからです。しかし飲み頃が過ぎてしまい酸っぱくなって飲めなくなっても料理などに使うことができるため、決して無駄にはなりません。

    開封後のワインの場合賞味期限はあるの?

    これまではあくまで未開封のワインの賞味期限について述べましたが、開封するとワイン自体が外気などにさらされ、酸化が始まります。この場合、開封した日から風味がそれほど落ちず美味しく飲める期限がワインの賞味期限になります。

    それでは、開封後のワインの賞味期限はどのくらいでしょうか。この場合、開封した日から計算した日にちが賞味期限と言えますので、一般的なワインであれば、開封後でもコルクなどでふたをして適切な保存環境であれば一週間程度が賞味期限となりその期間内であれば美味しく飲むことができます。

    ■赤ワイン
    ライトボディ 1日〜1週間
    ミディアムボディ 1日〜数日
    フルボディ 数日〜1週間
    超越したフルボディ(勝手な造語です) 数日〜2週間
    甘口(リヴザルトやバニュルスなど) 数日〜1ヶ月前後

    ■白ワイン
    辛口 1日〜1週間
    やや甘口 4日〜2週間
    極甘口 ワインによるが数日〜1ヶ月前後
    ヴィンテージワイン(古酒) 例えは好ましくありませんが、価格が手頃なワインほど早めに飲みきってください。

    出典:http://www.yoshidawines.com

    ※因みにスパークリングワインは2日以内が保存期間の目安となっています。スパークリングワイン自体が保存することを考慮されているお酒ではないので、すぐに飲み切ってしまったほうがいいでしょう。

    開封したワインの賞味期限が過ぎてしまうと…?

    上記の保存目安から過ぎると、ワインが酸化し風味も色合いも変質してしまいます。特に白ワインやロゼワインなどは極端に変色していきます。こうなるとワイン単品ではとても飲めたものではなくなります。

    開封後のワインの保管方法

    翌日以降に持ち越す場合は酸化を少なくするために
    ①「冷蔵庫に」
    ②「立てて」ください。
    ③ボトル内を擬似真空状態にする道具をお持ちの方は使用しましょう。 (バキュバン・バキュフレッシュ・ワインセーバー等と呼ばれるもの)

    出典:http://www.yoshidawines.com

    賞味期限が切れたワインは料理酒として有効活用しましょう!

    開封して賞味期限が切れたワインは料理酒として活用することもできます。そんなワインを使った料理のレシピを幾つかご紹介します。食卓のおかずにも、勿論ワインのおつまみにも最適です。

    5分で簡単♪鶏もも肉のミルクワイン煮込み

    【材料】
    鶏もも肉(唐揚げ用ぐらいの大きさ)150g
    塩こしょう適量
    小麦粉適量
    コンソメ(顆粒)小さじ1
    牛乳50cc
    白ワイン 50cc

    作り方1

    鶏もも肉に塩こしょうを揉み込み、小麦粉をまぶしてフライパンに油をひき皮の面から中火で焼く。

    作り方2

    適度に火が通ったらひっくり返して反対も。

    作り方3

    火がもう少しで通るぐらいでコンソメ・牛乳・白ワインを入れる。

    作り方4

    ちょいと煮立つぐらいで完成です。

    圧力鍋で簡単、牛角切り肉のワイン煮

    【材料(2人分)】
    牛角切り肉300g
    おろしニンニク1片
    玉ねぎ1個
    赤ワイン200cc
    トマト缶1缶
    ブーケガルニ粉(あれば)少々
    コンソメキューブ1個
    塩コショウ少々

    作り方1

    肉は塩コショウをふる。玉ねぎはみじん切りにする。フライパンに油(分量外)を多めに熱し、ニンニクと玉ねぎをよく炒める。肉を加えて色よく焼く

    作り方2

    1を圧力鍋に移し、ワイン、トマト缶、水200cc、コンソメキューブ、ブーケガルニ粉を入れて30分圧力をかける。蓋をとり、塩コショウで味調整し、更に煮込んで完成!

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