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素朴な疑問 なぜ「ほうれん草」といえば「ごま和え」なんだろう?

ほうれん草を使った料理の代表としても、人気のあるお惣菜としても、ほうれん草のごま和えがあがります。数多い料理の中で、なぜほうれん草のごま和えは人気があるのでしょうか?ほうれん草のごま和えについて、ちょっと調べてみました。

ごま和えの主役 ほうれん草は人気者

ほうれん草は西アジア原産の野菜で、江戸時代に日本に伝わってきました。その後日本各地で栽培され、わたしたちになじみの深い野菜のひとつです。

ほうれん草は緑黄色野菜で濃い緑色をしており、ビタミンが豊富に含まれています。また日本でも人気のあったアメリカテレビアニメのポパイでは、主人公のポパイが缶詰のほうれん草を食べるとパワー全開になるシーンが有名になり、ほうれん草を食べると元気になるイメージにもつながりました。

ほうれん草をごま和えにすると、こんないいことがある

ほうれん草にはシュウ酸が多く含まれているために、十分なあく抜きができていないとほうれん草を食べた後に口の中がいがらっぽい感じのすることがあります。
またシュウ酸は摂取しすぎるとカルシウムの吸収を妨げたり、結石の原因にもなります。ほうれん草をゆでた後は水にさらして、シュウ酸を取り除いて使うとおいしく食べられます。

あく抜きをしたほうれん草は、くせがないためにいろいろな食材との相性の良い野菜です。また加熱するとやわらかく、食べやすいこともあって毎日の食事によく取り入れられています。
ほうれん草にくせがなくあっさりとしているためにごまの風味ともよく合い、ごまの持つ油分がコクとなってよりおいしくなるので、ほうれん草のごま和えは人気のあるお惣菜なのでしょう。

栄養の面からもほうれん草をごま和えにすることは理に適っていて、ほうれん草に多く含まれるビタミンAやカロテンは油と一緒に摂取すると吸収が良くなります。
ごま和えにはごまの持つ油分が入っていますので、ほうれん草をごま和えにすると効率よく栄養分を摂ることができるのです。

ほうれん草のごま和えで老化をストップ!

ほうれん草に含まれているビタミンAやカロテン、ごま和えのごまに含まれるリグナンは強い抗酸化作用を持つ栄養素です。


体の老化というのは細胞が活性酸素によって酸化することを言います。活性酸素は食べたり呼吸をしたり、普通に生活をすることで作られますので活性酸素を作らないことはできませんが、生成された活性酸素は還元化することによって酸化を防ぐことができます。

その活性酸素を還元化してくれるのが抗酸化物質ですので、ほうれん草をごま和えで食べることは、老化を防止する強い味方なのです。

作ってみよう ほうれん草のごま和え

ほうれん草のごま和えレシピ① 黒ごま和えで抗酸化パワーアップ

≪材料≫(4人分)
ほうれん草 2わ(400g)
すり黒ごま 大さじ6
砂糖 大さじ2
しょうゆ 大さじ11/2

≪作り方≫
1.ほうれん草は水で洗い、ざるに上げて水気をきる。
2.たっぷりの湯を沸かし、ほうれん草を根元の方から入れて色よくゆで、冷水にとって冷ます。一度にたくさん入れると湯の温度が下がるので、何回かに分けてゆでる。
3.ほうれん草の水気をぎゅっと絞り、4㎝長さに切ってほぐしておく。
4.すり黒ごまと砂糖をよく混ぜたところにしょうゆを加えてごま和えの和え衣を作り、そこにほうれん草を入れてごま和えにする。

ほうれん草のごま和えレシピ② 作るときにごまを炒ると香ばしいごま和えに

≪材料≫
ほうれん草 1束
白いりごま 大さじ11/2
濃い口しょうゆ 大さじ1/2
砂糖 小さじ1/2

≪作り方≫
1.ほうれん草の下処理をします。

根はざっくりと切り落とさないで

ほうれん草の根元の赤みは、盛り付けたときにとてもきれいで甘みが強くておいしいのです。
根っこだけを切り落として、根元の裏側に十文字に隠し包丁を入れると、ゆであがりが均等になります。

ゆでる前に根元をしっかり洗って

ほうれん草の根元の茎が重なった部分には、土や砂が残っていることがあります。
そのままゆでてしまって食べたときに砂をかんでしまうと残念です。しっかり洗いましょう。

たっぷりのお湯でゆでます

葉のやわらかいほうれん草は、手早くゆでてきれいな緑色を残すと仕上がりもきれいですし、栄養も逃げません。お湯の温度が下がらないためにたっぷりのお湯でゆでましょう。

水にさらしてあく抜きをします

ゆであがったら素早く水に取り、あく抜きをします。これも手早く行い、ざるにとって水気を切ります。

ごま和えの味が薄まらないように、しっかりと絞ります

水気を切って絞った後、4㎝長さに切ります。

2.ごま和えの和え衣を作ります。
すり鉢に分量のごまを入れ、粗めにすります。そこに醤油と砂糖を加えて混ぜ、ごま和えの和え衣を用意します。

3.ほうれん草とごま和えの和え衣を混ぜます。
ほうれん草は和える前にもう一度ぎゅっと絞り、水気を取ってから和えるとよりおいしいごま和えになります。

ほうれん草のごま和えを、わたしオリジナルで

こうして見ると、何の変哲もないように思っていたほうれん草のごま和えでも、ちょっとこだわって作ってみようかな、という気持ちになりますね。
ごま和えの衣はお好みによって甘さの加減をすることもできますし、分量にごま油を少し足してもまた風味と栄養の高いごま和えができそうです。

ほうれん草のごま和えを「うちの味」オリジナルレシピで作ってみてくださいね。

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