甘柿、渋柿、珍しい柿☆人気の柿の特徴と美味しい柿の種類まとめ

夏から青い実をつけ、秋になり葉が落ちる頃次第にキレイなオレンジ色に色づく柿。ビタミンCがたくさんある果実です。「柿が赤くなると医者が青くなる」とまで言われた栄養豊富な果物。それが柿です。民家の庭先に柿の木が植えられる事が多いのはこのせいなのかもしれませんね。

柿には甘柿と渋柿があり、日本で生産される柿の中で甘柿は20種類くらいしか無いと言われています。柿の種類が1000位上ある事を考えると、意外と少ない数しか無いものだと思いませんか？柿の加工品として、ジュース、ジャム、干し柿などがあります。

富有柿は日本で流通している柿の種類中でも甘柿の約80%を占めると言われている人気の柿です。種なしの品種もあり、とても食べやすく品種改良されています。見た目が四角く、果肉がとてもやわらかいのが特徴です。

「治郎柿」は富有柿に比べて実がしっかりとつまっており、やや硬い食感の柿の種類です。10月下旬から11月頃に出回ってくる種類です。治郎柿の原木は静岡県の天然記念物に指定されているそうです。富有柿より更に角ばった形をしています。

この「筆柿」のように種が出来るとそのまわりの果肉にゴマ状の斑点が出てきて甘くなる種類の柿を不完全甘柿と言うそうです。普通の甘柿との差は、甘柿は種が出来る出来ないにかかわらず果肉が甘くなるのですが、不完全甘柿は種が出来ないと甘くなりません。不完全甘柿で甘い物は種なしの品種は無いと言う事になります。

平核無の特徴は種がまったく出来ないという所です。渋柿なのですが、炭酸ガスなどで渋抜きをして、生のまま食べやすくして出荷される事も多い柿です。平核無柿は地方により「八珍柿」（新潟）、「庄内柿」（山形）などと呼ばれ愛されている柿の種類です。

柿は元々接ぎ木で作られる事が多い植物です。甘柿は特に丈夫な樹木になりにくく、健康な渋柿に接ぎ木して作られる事が多いそうです。この刀根早生柿は平核無の折れた枝をその若木に接ぎ木した所、元の木より10日ほど早く実るようになった柿の種類です。

こらちは「甲州百目」と呼ばれる柿の種類です。これほどまででは無いにしろ、大きくなりやすい種類の柿です。渋柿なので干し柿として流通する事が多い柿です。この他、平核無も巨大な柿になりやすい柿の種類であると言われています。

平核無の中でも特別に大きくなるように作られた物を「クイーンパーシモン」という銘をつけて出荷されています。その大きさはご覧のとおり。特大サイズの柿です。これで種なしなので実がぎっしり詰まっていて、食べごたえも相当なもの。

非常に珍しい黒柿という柿の種類です。「苦労が実になる」=「黒い実がなる」とされ、とても演技の良い柿なのだそうです。こちらは不完全甘柿で、中は甘い場所と渋い場所があり、皮に近い方は渋みが強くあまり食用向けではないようです。

黒柿には完全甘柿の種類もあるそうですが、渋みの強い物もありまちまち。原木も不明です。実も小粒なため、観賞用樹木としてホームセンターで売られている事もあるそうです。

柿の種類のまとめ、いかがでしたでしょうか。珍しい黒柿もご紹介しましたが、こちらははじめてご覧になった方も多いのではないでしょうか。苗木はホームセンターで売られている事もあるようなので探せば見つかるかもしれませんね。焼酎でつけて渋抜きをしたり、干し柿にして召し上がってみてください。