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似ているけど、ちょっと違う不思議なうな丼とうな重の細かい違い

うなぎと言えば、蒲焼やうな丼・うな重というイメージがあります。しかし、うな丼とうな重は見た目が同じで器が違うぐらいと思いではないでしょうか?実は意外と違う点があります。うな丼・うな重の意外な違いを紹介します。これでうな丼・うな重の説明は完璧!?

うな丼とうな重の違い:調理

うな丼はご飯の上にうなぎのかば焼きを乗せた江戸の郷土料理でタレは砂糖・醤油がメインとなるが各店では門外不出の秘伝のタレが継承されています。

タレをご飯にかけ、うなぎのかば焼きを乗せて、再度かけるのが一般的です。

うな重は重箱の中にご飯を入れ、うなぎの蒲焼を乗せ、蒲焼のタレをかけます。

料亭では蒲焼とご飯を別の食器で提供する店もあります。一般的にはうな重のうなぎを重ねるという意味で重箱にご飯・うなぎ・ご飯・うなぎと交互に重ねます。

この方法は蒸さずに調理した蒲焼をご飯の蒸気で蒸す事でふっくらと柔らかくするための工夫です。

調理の相違点

うな丼・うな重ともにうなぎの蒲焼やタレと共通点はありますがうな重にはご飯とうなぎを重ねる方法があります。調理の他に共通点としては山椒を用いる事です。

うな丼とうな重の違い:器

うな丼の器は丼なので食器を手で持って食べる必要があります。置いたままで食べると行儀が悪く見えます。

丼という食器は茶碗と同じ一人で食べる食器の「個」という性質があります。

うな重の器の重箱は机などに置いて食べるもので手で持って食べる事は少ないです。

重箱はおせち料理や花見など大人数で用いるため、「公」の性質を持ちます。重箱は蓋に絵を描きこむことでより高級感を演出し、重箱は丼よりも冷めにくいというメリットがあります。

器の相違点

一番最初に違いを判断するに器に目が行きますが器次第でうな丼・うな重の分かれますがそれぞれに持つ器の性質がうな丼・うな重の意味を表し、同じ器でも相違点があります。

うな丼とうな重の違い:松竹梅

うな丼に使われているうなぎは手に入りやすい普通のうなぎでうな重よりも手頃な価格で召し上がれます。

うな丼にも並・上とありますがうな重の松竹梅に比べて、劣る部分はあります。

うな重には松竹梅というランクがあり、ランクが高いほどにうなぎの質は上がり、量の豊富で値段の格差は大きいです。

うな丼・うな重という似た料理にもかかわらず、別々でランクがある事で高級性が高まります。改めて、うなぎという食材が高級食材であることが証明されます。

うな丼とうな重の違い:肝吸い

うな丼・うな重ともう一つの大きな違いはうな重には肝吸いという物があります。

肝吸いは具にうなぎの内臓を入れたお吸い物で肝という字ですが肝臓ではなく、胃を中心にした腎臓や腸の一部を入れた澄まし汁です。

内臓は栄養が豊富でうなぎの身より脂肪分が少ないのが特徴です。肝からうなぎのダシを味わえるお吸い物はうな重につく場合が多いです。

肝吸いの存在感

お店によっては肝吸いの有無はありますが、料亭といった高級な店では肝吸いも上品な味になり、うなぎの楽しみ方が大きく変わります。

うな丼とうな重の違い:食べる場所

丼という食器は土器で作られていて壊れやすく、うな丼は限定的な所で用いる食器でした。

うな丼の歴史は江戸初期に芝居小屋で食べられるようになり、冷めないように丼を使われたのが起源で明治時代に入ると蓋つきの丼が現れます。

重箱は木の漆器で壊れにくく、丼の土器に比べて、軽く持ち運びやすく、出前用に使われていた容器という説もあります。

うな重は昭和35年の東京で生まれたのが起源で重箱に入ったその姿形は高級感があり、体裁が良く、他の店も真似するようになりました。

うな丼・うな重の距離

最近では牛丼チェーン店でもうな丼が販売され、うな丼に対しての距離は近い物があります。食文化の変化でうな丼・うな重の距離は違う形で近くなり、離れたりしました。

まとめ

うな丼とうな重はとても近くも意外な違う点がありました。身近でよく似ている部分が多いですが細かく見ていくと違い、まとめると

・うな丼・うな重の調理方法の違い
・うな丼・うな重の器の違い
・うな丼・うな重のランク
・肝吸いの有無
・うな丼・うな重の食べる場所の違い

これでうな丼・うな重の違いを聞かれても安心です。

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