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重箱を日常使いに!仕切りと盛りつけの工夫で料理を目でも楽しもう!

ひとは目で料理を味わうと言われるほど、視覚もおいしさの大事な要素になっています!そこで役立つのが重箱です。重箱が持つ重厚感と仕切りのアレンジのしかたで味の感じかたも気分も変わるはず。重箱?仕切り?と難しく考えずに日常の延長線上で楽しんでみましょう。

そもそも重箱って...

重箱を使うシーンといえば、代表的なのはお正月のおせち料理ですよね。おせち料理用の重箱は『お正月から角を立てない』という意味もあり角に丸みのあるものが選ばれます。
もともとは儀礼や祭りなど、折り目・節目の日の料理を入れる二重から五重に積み重ねられ最上段にふたがついたもの。重箱のかたちは四角形が一般的ですが、円形や六角形、八角形のものもあり、『めでたさが重なるように』との願いが込められています。
武家や大名のもとでは漆塗りや蒔絵の豪華なものも作られていたようですが、重箱が本格的に製造されるようになった江戸時代から一般庶民に普及したようです。

重箱の出番はどんなとき…

漆器の重箱が重宝された理由

やはり重箱といえば漆器のイメージがありますよね。それは漆器が軽くて割れにくい、酸やアルカリにも強い、さらには断熱性・保温性に優れているという理由からです。冷蔵庫がなかった時代、天然の抗菌性効果のある漆が重宝されていたのですね。

実は毎日の食卓で活躍する優秀アイテム

お正月にはおせち料理を盛りつけ、ひな祭りにはちらし寿司をつめるなど正統派な使いかたをしたくなるのが重箱ですよね。他にはお花見、運動会のときくらいしか出番がないと思っているかたも多いと思いますが、実は毎日の食卓で活躍させることができる優秀なアイテムなのです。
漆器タイプなら家族の記念日を少しおしゃれで華やかに、陶器・磁器タイプのものならいつもの器と同じように、プラスチック製なら遊び心のあるものを選んでみたりと日常の食卓を楽しく演出してみましょう。どんなときに使うか、誰と使うのか、それぞれのシーンに合わせてセレクトしてみてくださいね。

いつものおかずも器が変われば、それだけで味の感じかたも気分も変わりますよね。重箱に盛りつけるなら『和食』と思いがちかもしれませんが、和食だけではなく洋食や中華料理、お菓子にフルーツだってマッチしてしまうのが重箱の魅力なのです。

重箱の敷居は高くない

ちょっと贅沢な気分になる演出

海鮮丼、うなぎ丼、カツ丼など日常ならどんぶり鉢に盛りつけるような料理も重箱を使うだけでより贅沢な雰囲気になります!また、個別包装されたキャンディやクッキーなどのお菓子も重箱に入れておけば、急な来客のときにも便利ですよ。スーパーやコンビニで買うようなお菓子でも重箱に入っているだけでいつものお菓子がちょっぴり高級なものをいただいているような印象になるでしょう。

どんな料理にも相性が抜群

陶器や磁器製の重箱なら日常的に使用している大皿や小皿、小鉢の感覚で使えるので、これから使ってみようと思うひとには扱いやすいかもしれませんね。
おかずの内容はいつもと同じでも、盛りつけやひと工夫した仕切りの演出で、家族に『あれっ、今日は何の記念日だったかな?』と思わせてしまうほど、ちょっとリッチな気分の食卓になるのではないでしょうか!

仕切りの使いかたで盛りつけが変わる

楽しい気持ちを重箱に込めて

仕切りのない重箱の中にいかに美味しく見えるように料理を盛りつけるか!重箱を目の前にしたら腕組みをしてしまいそうですよね。でも、盛りつけも仕切りかたも『なんでもあり』の枠にとらわれない発想で楽しむことがいちばんなのです。あなた自身が盛りつけや仕切りかたを楽しんでできたなら、きっとその料理はたくさんのひとを幸せな気持ちにすることでしょう!

仕切りの定番はやっぱり便利

重箱の仕切りとして最初に思い浮かぶのは、定番のアルミカップやバラン、シリコンカップなどですよね。これらは本当に重宝するすぐれものだと思います。最近は柄入りのものや花のかたちのアルミカップも売られていますし、バランは動物やキャラクターもの、レース柄のものなどが販売されているので、料理の色味が全体的に地味になってしまいそうなときに色味のあるものを選んで使うとよいでしょう。また、バランの抜き型も販売されているので、野菜やハム、チーズなどを抜き型で抜いて仕切りにしてみるのもアクセントになって楽しいと思います。

笹の葉を使って上品な演出

重箱の中を少し上品な雰囲気に作りたいなら、仕切りには笹の葉を使ってみるのがよいでしょう。外食したときなど和食の装飾として使われているのを見たことがありますよね。
重箱の大きさに合わせて幅を調整しやすいので、仕切りとしてもとても使い勝手がよいと思います。さらに、舟のかたちにしておかずをのせてみたり、巾着のようにおかずを包んでみたりとひとつのアイテムで多様な仕切りとしての使いかたができるのも便利なところです。

手作りの仕切りで思いどおりの演出

簡単に手作りするなら、天ぷらの敷き紙やクッキングシート、和紙などで箱を作って仕切りにしてみるのも楽しそうですよね。この場合、箱の大きさを重箱に合わせて好みのサイズに作ることができるので、仕切りとしてはかなり実用的だと思います。
さらに牛乳パックを適当な高さにカットし、それを金色のアルミ箔で包んだら華やかな仕切りが出来上がります。

いつもの器を仕切りに使って演出

次はいつも使っている小さめの陶器やガラスの器を仕切りとして使ってみましょう!小さめの器ひとつを仕切りとして中央に配置し、その周りにおかずを盛りつけてみる。小さめの器ふたつを上側の左右どちらかの角と下側の上側と対角になる角に仕切りとして配置し、その間を通すように斜めにおかずを盛りつけてみる。小さめの器みっつを斜めに仕切りとして配置し、空いた角におかずを盛りつけてみる。同じ色や柄、大きさの器なら整然とした印象に、違う色や柄、大きさの器なら遊び心のある仕切りかた、盛りつけになるでしょう。

さらに、仕切りを食べられる器で作ってみる方法があります。最初に思い浮かぶのはやはりレタスというかたが多いと思いますが、トマトやパプリカ、果物ならグレープフルーツやオレンジなどをくり抜いて器に見立て、仕切りとして用いてみるのはいかがでしょうか!
また、春巻きの皮をカップケーキなどの型でサンドしたものや食パンに切り込みを入れてプリンカップなどに詰めたものをオーブンで焼けば、パリパリ・サクサクの食べられる器ができあがります。これらを使えば口当たりも楽しめる仕切りになります。
ここまできたら、きっとみなさんの中にも仕切りかたのアイデアがいろいろと浮かんできていることでしょう。みなさんの自由な発想で重箱の演出を楽しんでくださいね。

重箱を料理の引き立て役に

これで重箱の出番はお正月だけ、という思い込みから抜け出せたと思います。和食をはじめ洋食、中華料理、スイーツ、果物など料理を選ばないところも使い勝手としては申し分なしですよね!ファーストステップとしては一品の料理を仕切りを使わずに盛りつけてみるなど、とにかく重箱を食器棚の奥で寝かせておくのはもったいないですよ。これからは重箱を活用し、ひと工夫した仕切りであなたの作る料理をグンと魅力的なものにしてください。
お正月、お花見、運動会はもちろん、ホームパーティーや日常の食卓で重箱を取り入れて、周りから賞賛の声をもらっちゃいましょう!

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