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お正月の味!地方の個性が光るお雑煮の具の違いを徹底比較!

新年の始まりを告げるお雑煮。母の味であり一年の抱負を持ちながら食べるお雑煮は、特別なものです。地方によって、使用する具に大きく違いがあることご存知でしたか?地方にお嫁に行ってから、具材の違いにカルチャーショック!とならないためにも、一度読んでおく価値ありです。

お雑煮の具の違い:東日本と西日本で餅の形が違う

具の違い:角餅と丸餅

家庭によって違いはありますが、一般的に東日本は焼いた角餅、西日本は焼かない丸餅でお雑煮を作るようです。東日本と西日本の境となる県では、両方の餅が混在しています。(富山、石川、岐阜、三重、和歌山)

お雑煮の具の違い:味付けの違いもある

醤油に味噌に小豆汁!!

地方によってのお雑煮は具の違いだけでなく、味付けにも違いがあるようです。なんと、出雲や能登半島では、小豆汁を用いるという珍しいお雑煮も!正月にそちらに宿泊すれば、もしかしたら小豆汁のお雑煮をいただけるかもしれません。やはり一般的には、醤油仕立てですよね。関西でも、場所によって味噌仕立てがあり、白味噌派と赤味噌派で分かれるようです。

【1】具材に特徴のあるお雑煮:岩手県くるみ餅のお雑煮

三陸沿岸で愛されるお雑煮はくるみ餅

三陸沿岸では、くるみがこよなく愛されているそう。お雑煮の具にも、くるみ味が使われています。くるみのタレは、くるみを擦ったものに、砂糖や醤油を加えて味を整えたものです。このタレにお餅をつけて食べるという、変わった食べ方のお雑煮です。

くるみ餅のお雑煮:主に使われる具材

大根、人参の千切り、ごぼう、セリ、かまぼこ、ハラコ、貝などが使われます。お茶碗2つに分かれたお雑煮は珍しいですよね!くるみタレがお餅に絡まって、とっても美味しそうです!

【2】具材に特徴のあるお雑煮:新潟県サケとイクラの親子お雑煮

豪華なお雑煮は、正月気分を盛り上げる

サケの名産地でもある新潟県。こちらでは、サケとイクラを使ったなんとも豪華なお雑煮が食べられています。しかも、とっても具沢山!寒さに負けない温かいお雑煮が出されるそうです。塩サケの上にイクラをかけて食べるなんて、本当に贅沢な品ですね!

サケとイクラの親子お雑煮:主に使われる具材

大根、人参、里芋、ごぼう、ほうれん草、長ネギ、こんにゃく、焼き豆腐、塩サケ、イクラなどが使われます。本当に具沢山ですね!焼き餅を使い、醤油仕立ての汁でいただきます。塩サケとイクラの塩加減が絶妙に合った、特別な一品です!

【3】具材に特徴のあるお雑煮:長野県ブリと鶏肉のお雑煮

魚に鶏に美味しさ詰まったお雑煮

鰤街道沿いとされる長野県松本市周辺は、正月にブリを食べる文化が根付いているそうです。そして、お雑煮の具財の主役は塩ブリ!あまり一般的でない塩ブリは、とっても旨みが詰まっています。具に鶏肉も用いて、食べごたえのあるお雑煮です。

ブリと鶏肉のお雑煮:主に使われる具材

ブリ、大根、人参、小松菜、かまぼこ、鶏肉、海苔などを使います。焼き餅で醤油ベースが一般的。魚が取れない長野県では、富山県から運ばれるブリを使うそうです。

【4】具材の特徴のあるお雑煮:京都府白味噌仕立ての上品お雑煮

これぞ関西!白味噌に丸餅が美しいお雑煮

ここで丸餅の登場です。関東では、お正月に売られている餅は角餅が基本。関西では、丸餅を主に販売しています。まん丸お月様みたいでかわいいですね。西京味噌の味付けは、とても上品なあじわい。最後にのせる花かつおも見た目がきれいに仕上がっています。

白味噌・丸餅の京都雑煮:主に使われる具材

大根、かしら芋、里芋、にんじん、花かつおなどを使います。結構、具材はシンプルですね。甘めに味付けされている汁が、お餅に染みると美味しさが際立ちます。高級な器に盛り付けたくなるようなお雑煮です。

【5】具材に特徴のあるお雑煮:島根県小豆汁のシンプルお雑煮

これは珍しい!甘さ控えめのシンプルお雑煮

見た目も、これがお雑煮?と疑問に思うような島根県のお雑煮。その具材は小豆とお餅だけというこだわりぶり。お汁粉を連想しますが、意外と甘さは抑えられているそう。地域により、他県のような具をたっぷりいれたお雑煮を食べるところもあるそうです。

小豆汁のシンプルお雑煮:主に使われる具材

主に使われる具材は小豆のみ!なかなか珍しく、一度は食べてみたいですね。やわらかくゆでた丸餅を、すまし汁に入れてその上に煮た小豆をのせていただきます。

【6】具材に特徴のあるお雑煮:徳島県餅を入れないうちがえ雑煮

こんなお雑煮見たことない!伝統のお雑煮

徳島県では、お餅のないお雑煮を食べるそうです。昔、徳島の土地にいた人々が安徳天皇に餅の入ったお雑煮を出したところ、「お雑煮には豆腐をつかうこと」と言われたことから、このお雑煮が代々受け継がれているそうです。

うちがえ雑煮:主に使われる具材

里芋、じゃがいも、豆腐が使われます。味噌仕立ての汁に大きな豆腐が乗った変わったお雑煮。伝統的なお雑煮は、一度食べてみたいですね。徳島のお雑煮には、祖谷豆腐という具が使われます。固めのとっても大きい豆腐です。

さいごに

今回は、個性あふれる地方のお雑煮とその具の違いをご紹介しました。その土地に愛されるお雑煮には、歴史があり訳あってその具の違いに特徴があることがわかりました。一度、食べ比べしてみるのも、楽しいかもしれません。

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