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    もしもの災害に備え再確認を!気になるミネラルウォーターの賞味期限!

    もしもの災害時に備え、ミネラルウォーターを常備しておられる方も多いでしょう。しかし大量にまとめ買いしたまま時がたち、気づけばとっくにミネラルウォーターの賞味期限が切れていたなんてことも。安心して日々過ごせるよう、水の賞味期限について再確認しておきましょう!!

    ◆ミネラルウォーター、賞味期限表示の不思議

    震災などの災害が起こる度、注意を促される家庭での備え。中でも生きる上で必要不可欠な「水」は最低でも3日分用意しておくようにと言われます。もしもに備え、ミネラルウォーターを備蓄しておられる方も多いでしょう。

    しかし、いつ来るとも知れない災害。時がたつのは意外と早く、準備しておいたミネラルウォーターの賞味期限表示を見てハッとすることも!!

    ●でも無機質の水は腐らないって聞いてたけど?!
    ●ミネラルウォーターに賞味期限が設定されているのはなぜ??
    ●賞味期限切れのミネラルウォーターは飲めないの?!
    …とたくさんの疑問が頭に浮かぶ瞬間です。

    ◆ミネラルウォーターは腐るか

    密封状態が維持されているかがポイント!!

    本来ミネラルウォーターをはじめ無機質の水は、構造上そのままの形であれば腐敗するものではありません。密封状態のミネラルウォーターは、空気中の細菌と触れる可能性が非常に低いため、長期間の保存が可能です。

    しかし、ミネラルウォーターに賞味期限が設定されている事実、また異臭がし飲めなくなってしまう水の現実…。

    それは水自体が変化したのではなく、含まれる有機物が腐った為。いったんミネラルウォーターを開封してしまうと、空気中にある有機物が水に混入することは避けられません。その結果、水中の不純物が増え変質しやすくなってしまうのです。

    ◆ミネラルウォーターの「賞味期限」

    ミネラルウォーターの賞味期限は「製品をおいしく飲むことができる期間」

    市販のミネラルウォーターの賞味期限は多くの場合、大容量タイプの1.5~2リットル以上のもので製造からおよそ2年、550ミリリットル入りのボトルではだいたい製造から1年となっています。
    この期間を見ると、賞味期限自体はそう長い設定ではないことがわかりますね。しかしこの賞味期限はあくまでも「美味しく飲めるか」が基準。

    賞味期限を過ぎているからと言って、衛生上飲めない訳ではありません。

    しかし風味自体が変わってしまうなどの変化は避けられない為、私たちがより美味しくミネラルウォーターの味を楽しむことができるよう「賞味期限」は商品に表示されています。

    ◆なぜ開封していないペットボトルのミネラルウォーターが変質するか

    ペットボトルの劣化が原因

    実は、プラスチック製ペットボトルには少し浸透性があり、長期間保管していると周囲のもののにおいが中の水に移ってしまうことがあります。

    水の味は繊細なので、少しの香りの変化だけでも風味に大きな影響を与えてしまうのです。

    容量の違いで変質スピードに違いが出る!!

    おもしろいのは、同じメーカの水であっても、ペットボトルの大きさによって賞味期限が異なること。550ミリリットルと2リットルのペットボトルでは賞味期限が異なるのです。それは容量が少ないものの方が空気などの影響を受けやすくなり、変質が表れるのが早くなる為。550ミリリットルだと表面積が少ない分、外部から受ける影響が多くなるということですね。

    ◆備蓄用に選ぶならどんな水が最適??

    「災害時の備蓄用」として販売されているミネラルウォーターは、殺菌消毒した上で、容器に密封されています。通常のミネラルウォーターは不純物の濾過だけで、殺菌消毒していないものがほとんど。

    密封性が高く耐久性の優れたペットボトルを使用し、賞味期限が長く設定されている「非常保存用ミネラルウォーター」を選ぶと良いでしょう。

    ◆ミネラルウォーターの保管方法

    ミネラルウォーターは直射日光の当たらない場所に置く

    ペットボトルの材質は、日光などの光で劣化してしまいます。 強い光の当たる場所に長期間置いておくと、劣化によって空気の透過を進め水が変質してしまう可能性があります。

    ミネラルウォーターをにおいの強い物の近くに置かない

    劣化によるペットボトルの透過性はにおいも通してしまいます。においの強いものをミネラルウォーターのそばに置くと、中の水ににおいが移り風味を損ないます。

    メーカーの定めた保管条件指示に従い、この2つのポイントを押さえておけば、ミネラルウォーターを賞味期限までおいしく保つことができます。

    また一度開封したミネラルウォーターは、たとえ賞味期限内であっても冷蔵庫に保管し、2、3日中には飲み切るようにしましょう。口を付けて飲んだものや、夏場の暑い時期などは1日で飲み切った方が良いでしょう。

    ◆賞味期限を過ぎたミネラルウォーター

    賞味期限を過ぎたミネラルウォーターはいつまで飲めるか

    正しく保管していたものであれば、1、2ヶ月賞味期限が過ぎても飲むことは可能です。(あくまでも本人の自己責任で。)

    とはいえ、賞味期限が切れてから何年も経つとペットボトルが劣化し、中で菌が繁殖する可能性があります。少しでもリスクがある以上、飲むことはおすすめ できません。

    しかしたとえ賞味期限を過ぎたミネラルウォーターであっても、災害時には命をつなぐ貴重な水です。救援物資が届くまでに時間がかかる場合など、賞味期限切れの水であっても口にすることがあるかもしれません。また洗濯、トイレ、体を清潔に保つため…など使い道はいくらでもあるのです。

    おわりに

    災害時を除き、本来ミネラルウォーターは美味しく風味を楽しみながら頂くものです。

    日常使いのミネラルウォーターは賞味期限をしっかり守りましょう。

    また賞味期限内であっても、少しでも違和感を感じたり変な香りがする水は、飲料水として使用しないこと!!定期的に備蓄用ミネラルウォーターの賞味期限をチェックし、上手に使いまわすことも大切です。災害時少しでもストレスを軽減できるよう、美味しく飲める賞味期限内の水を常にストックしておけば安心ですね。

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