「マーガリンはプラスチックを食べるようなもの」この噂は本当なの?

「マーガリンはプラスチックを食べるようなもの」という話が近年消費者の間に駆け巡りましたよね。この事を知りマーガリンをやめて別の物に変えたという方も多いと思います。でもなぜプラスチックと言われるのか、意外と知りませんよね。ここではマーガリンの疑問をご紹介します!

「マーガリン」とはどんなもの?

バターとマーガリン。名前や販売されている商品から二つは別物だとわかりますが、なにがどう違う食品なのかまでは意外と知らないですよね。そこで初めにマーガリンという食品についてご紹介します。

バターはほぼ牛乳から作られており、食用の油脂で乳製品に分類されます。作り方は簡単に言うと、牛乳に元々含まれている乳脂肪を固めて練って作られています。ではマーガリンは何から作られているかというと、主な原料は植物性油脂と動物性油脂、これに発酵乳や食塩、ビタミン類などを加えて練り合わせて作られています。バターとマーガリン、原材料はもちろん違いますが最も大きな違いはその作り方です。

マーガリンの作り方とは

マーガリンは精製した油脂に塩やビタミン類を加えて乳化させた加工食品で、その加工途中で水素をくっつけて常温でも液体にならないように個体を保つようにした製品です。

「精製した」というのは、化学溶剤を使って綺麗にしたもののことでサラダ油などがその代表です。そして混ざりにくい水を油を混ぜ合わせ、次に水素を分子に付加します。この、「水素を分子に付加」という工程がマーガリンの特徴です!水素を分子に付加というのは、分かりやすく言うと液体の油から個体の脂を作ってしまえる技術のことで、この工程を経てマーガリンは出来上がるのです。

マーガリンは不健康な食品?

マーガリンはバターと違い、「身体に悪い」と言われていますよね。なぜそのように言われているのでしょうか。

マーガリンが身体に悪いと言われる一番の原因は「トランス脂肪酸」が多く含まれていることにあります。トランス脂肪酸は油を綺麗にするときや水素添加をするときに大量に発生してしまう成分のことです。

「トランス脂肪酸」は何が危険?

健康に悪いと話題になっているトランス脂肪酸は、本来自然にも存在しています。自然のものは牛肉や羊の肉、乳製品などに微量に含まれているのです。ですが、この天然のトランス脂肪酸は健康を害するリスクが低いことが研究で分かっています。健康に悪いと問題視されているのは、水素添加の時にできたり、油を高熱で処理するときに発生するトランス脂肪酸のことなのです!

トランス脂肪酸の危険性を認識した国では、使用量に規制をかけたり販売を中止したりと対策をうっています。

さらに近年の疫学調査などで、トランス脂肪酸は生活習慣病の原因であることが判明しました。また、トランス脂肪酸を減らせば減らすだけ病気のリスクが下がることも証明されているのです。生活習慣以外にもトランス脂肪酸を摂取し続けることで起こる疾患が判明していて、血中コレステロールの上昇、肥満、動脈硬化や心筋梗塞、認知症の誘発、糖尿病リスクの増大、アレルギー、アトピー、不妊など様々な病気の誘発、可能性が考えられます。

マーガリンはなぜ「プラスチック」と表現されるのか

なぜマーガリンは「食べるプラスチック」などと表現されるのでしょうか?

本来マーガリンの原料である植物油は酸化しやすく劣化が早いため日持ちしないという性質があります。ところが20世紀初頭から行われ始めた「水素添加」という技術により、劣化しやすかった植物油は常温でも固体を保ち、酸化したり腐ることのない油に生まれ変わったのです。これがマーガリンとなり、バターよりも安く製造できるため一般家庭に普及していきました。

「プラスチック化」と表現した科学者がいた!

マーガリンなどの植物油脂が科学的になぜ腐らないもの変化したのかというと、それは水素添加という技術で化学処理をしたときに不飽和脂肪酸が「トランス脂肪酸」に変化したことが挙げられるのです。化学技術により、マーガリンなどは常温でも固体を保ち酸化しにくい脂になりました。

このことを知り、1998年に「危険な油が病気を起こしている」の著書を発表したジョン・フィネガンは、水素添加した脂の分子を顕微鏡で見るとプラスチックにとても似ていることを公表しました。

水素添加した脂の分子がプラスチックに似ていることを発見した科学者たちは、徐々に「オイルのプラスチック化」と呼ぶようになったのです。このことを知った他の人たちは「プラスチック」という言葉に驚愕し、「マーガリンはプラスチックと同じようなもの」という認識が広まってしまったのです。

本当に「マーガリン」と「プラスチック」は似ているの?

トランス脂肪酸を多く含むマーガリンは、本当にプラスチックと似ているのでしょうか?

プラスチックというのは高分子化合物というもので、同じような構造が長く連なった物質で出来ており、プラスチックに含まれる炭素の数は数百以上に上ります。では、トランス脂肪酸を含む食品の場合はどうかというと、炭素の数は多くても22個程度なため、プラスチックとは全く似ていません。また、トランス脂肪酸には「カルボキシル基」という構造が存在しますが、これはプラスチックにはありません。

トランス脂肪酸はこの「カルボキシル基」があるので体内でエネルギー源として吸収できるのです。ですが、プラスチックは当たり前ですが消化吸収はできませんよね。なのでトランス脂肪酸とマーガリンの構造は似てないということが証明されるのです。

トランス脂肪酸は消して身体にいい食品とは言えませんが、世間でよく聞く様に「マーガリンはプラスチックと同じようなもの」という表現は似つかわしくないと考えることができます。科学者の「オイルのプラスチック化」という言葉の「プラスチック」の部分だけが独り歩きして世間に浸透していったのではないでしょうか。

健康のために何をすればいいのか

マーガリンはバターよりも比較的安価で手に入り、使いやすいため多くの方が使っている食品ですよね。

ですが、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸には様々な病気を誘発させる危険性があります。毎日使っていたものをいきなりやめるのは逆にストレスになる可能性があります。マーガリンに含まれる危険性をよく理解し、その上でどの商品に変えるか、どう減らしていくかなどを一度考えてみてはいかがでしょうか?健康な体が手に入ればもっと楽しい日々が過ごせますよ!

「マーガリンはプラスチックを食べるようなもの?」 まとめ

マーガリンとプラスチックは化学構造的には似ていないものだと言えます。しかし、マーガリンにはトランス脂肪酸が多く含み、心臓病や糖尿病など何らかの病気を引き起こす原因になりうる食品なのです。健康のために、少しずつ減らしていくのをおすすめします。

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