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玉ねぎアレルギーってあるの?身近な食材で引き起こるアレルギー

玉ねぎアレルギーの原因をご存じですか?玉ねぎは、普段の食事で活躍する優秀な食材です。そんな玉ねぎでもアレルギーがあります。玉ねぎアレルギーの原因とは、一体何なのでしょうか。また、玉ねぎアレルギーの症状や検査方法、治療法についてもみていきましょう。

【玉ねぎアレルギー】玉ねぎアレルギーの原因とは?

【玉ねぎアレルギー】玉ねぎの辛み成分がアレルギーを引き起こす?

玉ねぎに含まれている成分「硫化アリル(アリシン)」は、ユリ科の植物に多く含まれ辛みや臭いの元となる成分で、血液をサラサラする効果があるため動脈硬化、脳卒中予防効果があるとされています。

【玉ねぎアレルギー】硫化アリル

持っている消化酵素が少ないために、硫化アリルを上手く分解できずアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。硫化アリルは加熱や水にさらすことによって、効力が失われアレルギーを起こすことは少ないと言われています。しかし、生の玉ねぎには硫化アリルが多く含まれているため、触れただけで玉ねぎアレルギーを起こす場合があります。

【玉ねぎアレルギー】加熱しても残る成分がアレルギーを引き起こす?

【玉ねぎアレルギー】ジアリルジスルフィド

硫化アリルは、加熱や水によって効力が失われてしまいますが、加熱や水にさらしても「ジアリルジスルフィド」という二硫化アリルが残るため、アレルギー反応を起こす可能性があります。ジアリルジスルフィドには、赤血球を破壊する作用があるため、赤血球が溶かされ貧血を起こしてしまいます。

【玉ねぎアレルギー】食べ過ぎもアレルギーに注意

玉ねぎアレルギー

硫化アリルは強い刺激を持っているため、食べ過ぎることで胃腸を刺激し、アレルギー反応を起こしてしまう可能性があります。また、食べ過ぎによって消化が追いつかず、アレルギー反応を起こしてしまう場合もあるため、玉ねぎアレルギーを発症していない方でも起こりやすいアレルギーになります。

【玉ねぎアレルギー】玉ねぎアレルギーの症状

【玉ねぎアレルギー】頭痛・めまい

硫化アリルとも呼ばれるアリシンには、強い抗菌力を持つため、血液中の赤血球を破壊してしまう作用があります。赤血球には脳へ酸素を運ぶ役割があるため、アリシンの作用によって赤血球が破壊されてしまうと、脳が酸素不足になり頭痛を引き起こしてしまうとされています。

【玉ねぎアレルギー】腹痛・下痢

また、アリシンには強い抗菌・抗カビ作用があるため、玉ねぎを食べると腸を刺激し腹痛をを引き起こすことがあります。さらに、アリシンは腸内の悪玉菌を取り除き、善玉菌を増やす作用があるため下痢や腹痛といった症状を引き起こすと言われています。

【玉ねぎアレルギー】胸やけ・吐き気

玉ねぎで胸やけや吐き気などの症状が現れる多くは、サラダなど生の玉ねぎを食べてしまうことで起こるようです。生の玉ねぎを食べてしまうと強い抗菌作用を持つアリシンが胃を刺激し、消化酵素を過剰に分泌させることで胸やけを引き起こします。

【玉ねぎアレルギー】かゆみ

調理の際玉ねぎを触っただけで「かゆみ」の症状が現れてしまう場合、玉ねぎアレルギーの可能性もあります。かゆみの症状が重症化してしまうと、発疹を伴うかゆみが現れる蕁麻疹を発症し、アナフィラキシーショックを起こす場合もあるため、玉ねぎを触ってかゆみが強く現れる場合は注意が必要です。

検査方法

まずは問診で詳しく説明

玉ねぎアレルギーは人によって症状が異なるため、問診で症状や食べた物、量について詳しく説明し、玉ねぎがアレルギー反応を起こしているのかを診断します。

血液検査でアレルギー反応を確認

血液検査では、IgEというアレルギーを起こすタンパク質が血液中に増えていないかを確認し、この値が高いと玉ねぎに対するアレルギー反応を起こしていると診断されます。血液検査では、様々な検査方法によってアレルギーの有無を確認するので、総合的な数値によって玉ねぎアレルギーを診断します。

その他の検査方法

その他にも、玉ねぎに含まれる成分を皮膚に付けるテストなどもあります。アレルギーの検査では、主に血液検査と皮膚テストで行われます。

玉ねぎアレルギーの治療法は?

徐々に量を増やす

玉ねぎを少量食べて、異常が見られない場合は、少しずつ量を増やしていきます。異変を感じたら食べるのを避け、すぐに病院で受診するようにして下さい。

まとめ

玉ねぎアレルギーは、個人差がある

いかがでしょうか?玉ねぎアレルギーは、体質の変化や体調の変化によって引き起こされてしまう場合もあるため、アレルギー反応が見られた場合は「食べない」「触らない」などして対処し、病院でアレルギー検査を行い、医師の指示に従うようにしましょう。

加熱調理でも大丈夫かどうか

生の玉ねぎに含まれている硫化アリルで玉ねぎアレルギーが起きているのか、加熱した玉ねぎに含まれているジアリルジスルフィドに反応しているのか、その人によって異なります。検査によって玉ねぎアレルギーの原因を判別することで、玉ねぎの調理方法次第で食べられるようにもなります。

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